おっさん日記(旧司法書士受験日記)

スキー&スノーボード2004-2005

振り出し

 今日は6時間ちょっと。民法(親権から相続法全て/過去問、条文)、商法(解散、清算、持分会社/直前チェック)、不動産登記法(添付書類途中まで/過去問、直前チェック)、商業登記法(総論すべて、商号の登記/過去問、条文)、書式(不1商1)。

 <人間は自然の法則によって二つの相に大別される・・・・・つまり低い層(凡人)と、これは自分と同じような子供を産むことだけを仕事にしているいわば材料であり、それから本来の人間、つまり自分の環境の中で「新しい言葉」を発する天分か才能を持っている人々です。・・・・・・・第一の層、つまり生殖材料は、一般的に言うと、保守的で、行儀が良く、言われるままに生活し、服従するのが好きな人々です。僕に言わせれば、彼らは服従するのが義務なのです、だってそれが彼らの使命ですし、服従することが少しも恥ずかしいことじゃないのです。第二の層は、みな法律を犯しています、その能力から判断して、破壊者か、もしくはその傾向をもつ人々です。これらの人々の犯罪は、・・・・・・・よりよき物のために現在ある物の破壊を要求しています。そして自分の思想のために、たとえ血を見、死骸を踏み越えても進まねばならぬとなると、ひそかに、良心の声に従って、血を踏み越える許可を自分に与えるでしょう。>(ドストエフスキー/「罪と罰」上)

 素晴らしい言葉だ。大なり小なり組織あるいは集団の中で生活していると必ず2つに大別される。人と何か違うことをしようとしたり、人と違う考えを持っていると、必ず浮いてしまう。そりゃ、そうだ。第一の層に属している人間にとっては、服従するのが義務なんだから。第二の層に至っても、そこでも必ず組織ないし集団ができる。ここでもやはり、第一の層と第二の層に分かれる。底辺で第一の層に属したら、二度と這いあがれない。流行りのワーキングプア。意識的に「服従するのが義務」になっているんだから這いあがれるわけがない。自分の現状を踏み越えるため、自分に対して「よりよき物のために現在あるものの破壊を要求」したりすることもない。ましてや「血を見、死骸を踏み越えて進まねば」ならない、なんてことは決して考えない。この本に出会ってから数十年。法学部を志望して、そのためだけに浪人までして頑張って、見事に第一志望でそこ以外の法学部以外だったら諦める、と決めて法学部はその大学しか受験しなかった浪人時代。まさか、まさか、自分に限って落ちるとは思っていなかった。常に予備校では一桁台の順位。偏差値だって80を超えた。母親はどうしても上智や慶応に行ってもらいたかったようだった。そういう問題じゃなかった(とにかくミッション系の大学は嫌いだったから)。やはり、自分の選んだ学校の法学部で目指してみたかった・・・。目標を失い悩みに悩んだ大学時代。結局やりたいことが見つからず、独立するには金融を学んだほうが、と思い金融機関へ就職。製造、卸、商社、サービス、どれをとっても、何かするには金がいる。毎月金策に走る社長、経理・・・あほらし。技術もなしに独立しようなんて自分の考えが甘かった。自分はどうなりたいのか?数十年前33歳の今の自分を想像できていたか・・・?。45歳、55歳、65歳・・・死ぬ直前。数年前からなんとなく自分の将来、自分がどうなっていたいか、自分はどうなっているか、ようやくストレートに描けるようになった。

 ここのところなんか消極的だった。本試験まで215日。明日から心機一転がんばるために帰宅後、子供たちを風呂に入れてから、ひとりで風呂で大好きな「罪と罰」の文言を読み返した。試験のことはすっかり頭から取り除いて。自分が勉強を始めた時の感覚を取り戻すために。早く仮の姿(会社員)から脱皮したい。周囲の人間に本来の自分とは違う自分を毎日見せながら、生きていくのは辛い。世話になっている社長にさえも本当の姿を見せれないでいる。自分を信頼してくれてる顧客にも。

 来年の今頃・・・・・。

 
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by syu5758 | 2007-12-03 22:24 | Comments(2)
Commented by 熊本鎮台 at 2007-12-04 22:46 x
自分の思想のために、たとえ血を見、死骸を踏み越えても進まねばならぬとなると、ひそかに、良心の声に従って、血を踏み越える許可を自分に与えるでしょう。

しかし、法を操りしものもやがて、法に服従し義務となり。。。南無阿弥陀仏。
Commented by syu5758 at 2007-12-05 09:16
 熊本さんおはようございます。

その通りです。もし熊本さんが「罪と罰」を未読であれば、ものすごいご意見です。「血を踏み越える許可を自分に与えるのだ」(ラスコーリニコフ)、まさにその通りです。
 
 ただ、ラスコーリニコフは最後に自分にかけている「もの」に、ナポレオンと自分との違いに気がつきました。

 その「もの」を手にすることで、確かに法に服従し義務とはなっても一線を踏み違えずに進むことが出来ます。

 
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